好きって気づけよ。
い、いやでは……なかったんだし。
凪くんならいやなわけがない。
な、なら……まあ、いっかぁ。
「い、いいのかな……?」
自分の気持ちにちょっと納得がいかなくて、そう悩んでいると、
いつのまにか口元までタルトが運ばれていたことに気づいた。
見ると、凪くんがタルトをのせたフォークをこちらに向けていた。
「え?」
「お返し。あーん」
「……あーん」
条件反射で口を開くと、ひとくちサイズのタルトが放り込まれる。