好きって気づけよ。
うろたえる私を見て、凪くんはからかうようにくすくすと笑った。
うう。
本当に私とは正反対だ。
余裕って顔してる……。
それからケーキを食べ終えても、しばらく顔の熱は冷めなかった。
「心愛、まだ顔赤い」
「う……。凪くんのせいだもん……」
「……なるほどな。心愛には言葉よりも行動のほうが伝わるってことか」
「へ? それってどういう……」
「なんでもねーよ。ほら、勉強再開」
また教えてくれないんだ。
ふくれながらも勉強を再開させたけれど、今日はあまり集中できなかった。
100%、凪くんのせいだ。
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