好きって気づけよ。
そう男の子のことを少し心配しながらも「話ってなんですか?」と用件を聞くと、彼はいきなりがばっと頭を下げた。
同時に、片手を私に差し出して。
……あくしゅ?
「お、俺! 佐伯さんのことが入学したときから好きだったんです!」
「へ?」
「でも……あの! 佐伯さんは俺のこと知らないと思うし!
だからっ、俺と……友だちからはじめてくれませんか!?」
差し出された手がすごくふるえてる。
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