好きって気づけよ。




「だ、だってっ……。顔が、近いから……っ」




小さな声で答えながら、

どきん、どきん、と心臓の音が加速されていくのを感じる。


こんなに近かったら、凪くんに聴こえちゃいそうだよ。



そんな私と相反して、凪くんは昨日と同じで平然としていて。



凪くんは、はずかしくないの?

こんなに顔が近いのにっ……。



あわてる私を見てくすりと笑いをもらした凪くんは、なにを思ったのか、さらに顔を近づけてくる。



こ、ここ、通学路なのに!

だれかに見られちゃったら……っ!!




「……こういうことするのって、どういう関係の男女だと思う?」



 
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