好きって気づけよ。
*キミ限定王子さま
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*凪SIDE*
「お前、まわりくどすぎだろっ!!」
「うん。だよな……」
次の日の朝。
昨日のことを林に教えると、そんな強いつっこみを受けた。
俺はため息をついて、机に鞄を置いた。
その前で、林が腕を組んで「うーん」とうなる。
「そんなこと言われてもさ、わかんないにきまってんだろ、あの心愛ちゃんが!」
「べつに、それはわかんなくていんだよ」
どうせ、俺が女から告白されたことを理解しても、なんとも思わないだろうし……。