好きって気づけよ。
おどろく私のひたいを、こつんと小突いた、幼なじみの凪くん。
私はじんと小さく痛んだひたいに手をやりながら、彼を見上げた。
「なんでじゃねーっつの。お前のクラス行ったらもういねぇし。探した」
「あ……。ごめんねっ。この男の子が手紙をくれて。友だちになりたいって……」
私が凪くんに事情を説明していると、
顔を上げた男の子は「えっ!」と突然おどろいた声をあげた。
その声に、私は首をかしげる。
突然の凪くんの登場にもびっくりしたのか、とても戸惑ったように首をふる男の子。
「お、俺が言ってるのは、ただ友だちになりたいだけとか、そういう意味じゃなくて!」