好きって気づけよ。




気づけば女の子も男の子もみんな、こちらに注目していた。


今朝のように静かになった教室で、舞香ちゃんと栗原くんだけが言葉の応酬を続ける。



冷然と放った舞香ちゃんの言葉に、レミちゃんが「なっ!!」と衝撃を受けた表情を見せた。




「ちょっ! まい、」


「ははっ。容赦ないね。俺も傷つくよ?」


「どうぞ。ぞんぶんに」




はじめて舞香ちゃんが栗原くんににっこりと笑顔を見せた。


だけどオーラがもっと鋭くなったのは気のせいじゃない!



あわわわっ……

ど、どうするべきなんだろう!?



 
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