情熱のラブ・  フォルテシモ
「ジョシュのCDをありがとうございます。」

「君も酔えただろ?俺さえ震えた。ジョシュの声は汚れてない。まだ心が濁ってない証拠だ。これから大人になっていく過程で、声質も音感もメンタルな部分で変化すると思う。恋愛も経験しながら歌い続けていく中で最も楽しみなシンガーの一人だ。それを世界中が見守っていくんだ。わかるだろ?君はその彼の一つの材料になれる。ジョシュは君の声にぞっこんだが、君自身にも夢中になったらもっと面白い展開になるだろう。」

「そんなことはあり得ません。ミスター・ライアンが四六時中目を光らせているに違いないもの。」

「だが人の心は支配できない。ジョシュが君を想うのは勝手だし、時間の問題だな。」

「どうしてそう言い切れるのですか?」

「18歳は何にでも狂えるものだ。制御不能な部分がどれほど彼の中にあるか見ものだ。」

私は運転する田原マネージャーの横顔をまじまじと見た。

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