霧隠れの消息
そこで二人は今朝の話を
推理してみた

「"歴史の前で止まれ"って言ってたけどよくわかんないや」

瑠璃はそういうと
笑顔でこう言った

「うち分かっちゃった!まず歴史の本棚に行くでしょ?その歴史の本棚から見て正面に見える本棚の中に本があるんだよ!」

「ごめん。私、馬鹿だからもう一度説明して?」

「だーかーらー!!!歴史の真正面の本棚に幻の本があるんだよ!」
そういうと私の手を取って
歴史の本棚についた

「でー!この後ろを振り向けば…ってえぇー!?」


壁だった。

黄ばんでる白の壁があった。


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