君の横顔
「よくここまで頑張ってきました。頑張ったからこそ君たちはこの体育館におるのです。しかし、ここで油断してはなりません。」
長い。眠い。
校長先生の挨拶ってなんでこんな長いんだろ。
不思議だよね。
体育館に入ってからはクラス別に
分けられて座らなければならなかった。
A組からG組の8クラス40人のクラス分け。
私はG組、優華はF組。
クラスがバラバラだった為座っている場所も
結構離れていて、体育館での時間は
退屈で仕方なかった。
「だからこそ、これからは今まで以上に精進しなけりぇば。コホン。しなければならないのです。」
(あ、噛んだ。)
私がそう思ったのと同時に
「ぷっ。噛んだ。頭ハゲてるしマジ笑える。」
隣に座っていた子がそう呟いた。
(思ってることすぐ口に出すタイプか。スカート超短いしヤンキーっぽくて怖いな。同じクラスとか…)
不安が胸をよぎる。