ごめんね、だいすき。
あたしはいったん、考えるのをやめて、ご飯とお風呂にすることにした。


「そーいえば、あんた明日どっか行くんでしょ??」

お母さんが突然聞いてきた。
あたしはびっくりして

「えっ??明日はぶかつだよ…??」なんだか声が裏返った気がした…。

「嘘つくんじゃないよ!?ママは知ってるんだからね!?明日はカズヤ君とデートなんでしょ〜??」
知られていた…。なんでだ??

「ママにカズヤ君から、明日梨穂ちゃん借りますってメール来たの〜♪」

「あっそう…」
自分のことじゃないのに、浮かれているお母さんがムカついてきた。

でも、あとで嘘ついて怒られるよりまだよかったな。
先にバレて。

「ところで…付き合ってんの??」またまた突然問いかけてきた。

「そんなわけじゃ…」

とあたしは言葉を濁した。

「全く、素直じゃないんだから」
「別に関係ないじゃん…」

「まあいいけど、ほら、自分でご飯よそって食べちゃいなさい」

お母さんには知られたくなかったな…と思いながら、あたしはしぶしぶとご飯をよそって、食べはじめた。

そのあと、お母さんとはカズヤ君との話はしなかった。
けど、明日何着てくの??お金あるの??って
…いちいちうるさいっちゅーねん!!
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