ごめんね、だいすき。
「えっ!!もうそんな時間??」


あたしはすぐ時計を見た。

うん、そんな時間だったあー!!


そのあとメールはすぐ返せなかったが、勢いよく口をゆすいで

「いってきまーす!!」

とあたしは家を飛び出した。



彼の家は近くて、隣の隣。

もうすでに、車のエンジンの音がしていた。

今日が初対面のあたしは、おそるおそる塀のかげに隠れながら様子をうかがった。

まるでこれから泥棒でもしそうな人になってた。
しないけどね!!


でもいきなり、挨拶できなかったんだ。

だから、まだうかがってますが。


そうしているうちに
メールがきた。

「もう来ていいよー」


あたしはチャンスだと思って

「もう来てるんだあ…(笑)」


自分で送っててキモイなあ…と思った。


そしたら、車からお兄ちゃんらしき人が降りてきてこっちに向かってきた。



「りーちゃん、おはよ。こんなとこで何してんだよ(笑)」


うわあ…本当に久しぶりにお目にかかるけど
かっこいい…

「あっあっ、えと、ごめんなさいっ!!」


「何謝ってんだよ??大丈夫だよっ、じゃあ行こうか??」

「はいっ」


あたしは流れのまま車に乗った。



どうしよ…かっこいい…
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