ごめんね、だいすき。
あーめっちゃ恥ずかしいよ…


マヌケじゃん…


まあ、よくミキたちにそう言われるけど
初めてそう自覚した



車から降りたあとは、あたしは彼の後ろを歩いていった

まだ、馴れなくて横に並んで歩くことはできなかった



入場口の前についたら、
彼はあたしの分まで入場券を買ってくれた

「大丈夫っ払えるよ??」
って言ったけど、

「いーんだよ♪」
とスッとお金を出してくれた

やっぱり優しい…


「最初何みる??」

さっきのことが嬉しかったあたしは笑顔で聞いた

「りーちゃんは何見たい??」

「ん…猛獣??」

「猛獣かよっ!!」

「えっ?!だめ…??」

「だめじゃないけど、猛獣って…」

「あは…あははは…」

あたしのせっかくの笑顔が引きつったようになってしまった…

やっぱ猛獣はおかしいかな…
でも
ライオンとかかわいいのに…


「うさぎとかペンギンとか言うと思ってたからさあ…」

「あっ、普通そうだよね??あ、あたし、ちょっと変わり者で…」

「大丈夫だよ、俺も猛獣好きだから。行くかっ」






「うん…///」






彼はいきなり、あたしの手を引いて歩き出した


あたしはビックリしたままで、体が鈍く重く感じた
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