ごめんね、だいすき。



「梨穂ーーっ!!」

朝から怒声が家中響いた


それによって目がさめると…
あっ遅刻だ…


「もうっ中学生なんだからしっかりしなさいよっ」

お母さんに怒られながら、たんたんと準備をしていた

これといって焦りなんて…
ナいっ!!


もう遅刻慣れちゃったんだよね…


「あんたはたるんでるっ」

…あなたのお腹もね(笑)


直接言えないけど、心の声で言ってみた



支度も終わって外へ出た

…??雨振ってないじゃんかっ


とりあえずカッパ持っていくけど…


自転車の鍵を外し、遅い登校、しました




誰も見かけない通学路…なんかいい

逆に早く行ってるみたいで(笑)


あっ言い訳どうしよ??…



素直に寝坊でいっか♪


学校に到着後、ラッキーに休み時間だった

授業中だと入りずらいもん…



「おはよ〜遅刻魔っ♪」
アキナがニコニコしてやってきた

「おはよ〜次なに??」

「理科っ」

「まぢかよ〜一発目が理科か〜」
「バカっこっちは朝から歴史だよっ!!そっちのが最悪だし」

「あっ…ごめん、あたし寝てたのお〜♪」

「いいご身分でっ」



「あっ梨穂、来たんだ〜」
ミキとマユミがトイレから帰ってきたらしい

「なんか来ちゃまずいみたいな…(笑)」

「そんなわけないしぃ〜、梨穂がいないから寂しかったよ♪」

「まぢかよっ☆」


冗談って分かってるけど、なんか嬉しいと感じるバカなんです…



「次って実験??」
マユミが時計を気にしながら言った

「さあ、どーせモヤシのことだから分かんない」
アキナが腕を組ながら言った


モヤシとは、理科の先生のこと。とりあえずへなへななの
声もガラガラしてるし、なんだかんだ言って結構おもしろい先生

よく授業の連絡が不明なときがあるんだよね…


「まっとりあえず教室で待機しない??理科室だったら、責任はモヤシということで(笑)」
めんどくさくなってしまったから、あたしはさっさと自分の席に戻った


「ぢゃあそうするー」

みんなもあっさりオーケーだった
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