ごめんね、だいすき。

２人に対して、大人しく受ける自分。
Ｍじゃなくて、あたしは大人なのっ!!

そんな叫びを知らない２人は、本当に楽しそうです。


｢集合〜っ!!｣

とその時、先輩の声が響き、練習を始めた。



今日も打って、打って、また打って、少し上手くなった気がした。



あっという間に、みんな汗だくになっていて、空も赤くなっていた。

さっきは先輩の声が響いてたのに、今度は先生たちの
帰れコールで響いていた。



まわりのみんなは、友達と一緒に帰るんだろうけど
残念ながら、あたしの帰り道で同じ人はいなかった。

だから、ミキと途中まで一緒に帰って、あとはそれぞれで。
とサバサバしていた。


｢梨穂ー。もう準備できたよー｣｢あたしもー。｣
｢じゃあ行くべっ｣
｢おう♪｣

自転車に荷物をくくりつけ終わって
今日ももちろん、一緒に帰っていった。




｢ただいまー｣
家に到着っ。
すると仕事から帰ってた母親がなんだか嬉しそうな顔してケータイを見てた。
｢何してんの??｣
怪しすぎた。

｢えー??聞きたい??｣
｢別に｣
｢あのねー｣
｢って話すんかいっ!!｣
｢だって聞きたいでしょ??それでね??今、カズヤ君とメールしてんの♪｣