ごめんね、だいすき。
「はいっ?!カズヤ君って廣山さん!?」
「そうそうっ」
「っつかなんで、ママとしてんの??」
「えっ??教えてもらった」
「あ…あ、そう」
「羨ましいでしょ??」
「別に」

なんだか呆れてきたので、自分の部屋に戻ることにした。


まあ、うちは離婚してるから、そんなのがどうなろうが、あたしには関係ないし。

にしても、カズヤ君って、二十歳だっけ??…
へえ〜


カズヤ君は近所でも、すごくかっこよくて、昔は遊んだことがあるけど、今は謎に包まれている人だ。
よく、ゲームを進めてもらったりしていたんだ。

そんな人がうちの母親とね…。はははっ。


世の中何が起こるか分からないよねえ。
なんだか勘弁してほしくなった。

あたしは、ケータイ片手にベッドの上に飛び乗った。

いつものように、メールチェックして(サイトぐらいだけど)無意味に着うたを流してた。

やっぱ家がいちばんって、こんなとき想うな。



とそのとき、
名前が登録されていない、メールが届いた。
「またサイトからか…」
と思い開いてみたら、寝ていた体がいきなり起きた!!


「やっほ〜お母さんから教えてもらったんだ。よろしくね」

カズヤ君だった。
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