ごめんね、だいすき。

「ありがとう、俺も嬉しいよ。あと俺のこと呼びにくかったら、お兄ちゃんとかでもいいからね??敬語もやめな??」


お兄ちゃん??なんかかわいいな。長女だったあたしにはなんだか嬉しかった。

「うん、分かったよ。お兄ちゃん」


あたしたちは距離がいきなり縮まっていた。

心臓のドキドキが止まらなかった。
嬉しくて嬉しくて、顔がにやけていた。

その後も会話がはずみ、お風呂やご飯どころじゃなかった。

気がつくともう11時過ぎていて「じゃあおやすみ」

とメールが送られた。


あたしは、こんなハッピーニュースを早くミキやアキナ、マユミに話したかった。

メールが終わったにも関わらず、まだあたしの心臓はドキドキしていた。

今日は珍しく、微笑みながら寝たようだ。



次の日、あたしは急いで学校に向かった。

いつもギリギリに着くあたしだけど、今日だけは5分前に着いた。

すると日頃から来るのが早い、あの3人は席に着いて話していた。
「おはよー!!みんなっ」

「おはよっ、梨穂、今日は遅刻じゃないんだね」
アキナが皮肉っぼく言った。

「うん、今日だけはね。ってとりあえず聞いてっ」

「何々??昨日のドラマなら見たけど??」
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