ごめんね、だいすき。
いつものあたしを予想して、ミキが言った。

「違うのっ、今日はね。あのね、驚かないでね??」

みんなはあたしの顔をじっと見ていた。



「あたし、昨日、近所のかっこいいお兄さんに好きって言われたんだ!!」

「へー。それで??」
みんな口々に、
なんだ別に大したことじゃないって言った。

「えっ??それでって言われても…すごくない??あたし進歩したでしょ??」

なんだか誰も、よかったね。って言ってくれなくて悲しくなってきた。

「梨穂のはただの勘違いしたような、自慢にしか聞こえないんだけど…」
マユミが苦笑いしながら、そう言った。

「そうなのかあ〜…」

「あたし、彼氏ができたのかと思ったよ。好きって言ってくれても彼氏じゃないんでしょ??」ミキがあたしの顔色を伺いながら聞いてきた。

「別に彼氏じゃないよ??」

「梨穂はその人のこと好きなの??」

「うん…かっこいいし、優しそうだし、いい人だよ??」

「へえ〜、そうなんだ」

「うん…」

とここでチャイムが鳴り、話を中断することになった。


あ〜あ、反応がよくなくて、テンションが下がる…。
ミキの話なら、こんな風にならないのになあ…。
どうせ、あたしなんか興味ないか…。
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