ごめんね、だいすき。
「ウチと梨穂のこと??」

「うん、なかなかないじゃん??」
「まあね…雨すごっ」


思ったより、結構降っていた。昇降口からチャリ置き場まで、あたしたちはダッシュで行った。

カッパに着替えて、中学生らしい格好になって、あたしとアキナは、ボケとツッコミをしながら、帰って行った。



家に着いては、濡れたカッパをハンガーにかけて、玄関につるし、濡れた靴下は洗濯かごになげいれた。

髪も濡れていたけど、どうせあとで乾くと思って放置のまま、昨日と同じように、ベッドに飛びのりケータイを開いた。


するとまた、彼からメールが届いてた。

「やっほ〜梨穂は学校かい??」
どうやらお昼に届いてたみたいだった。

「学校にはケータイ持ってかないんだ。メールくれたのに、ごめんね??」
昨日のメールから、随分慣れた感じが自分で打っていて分かった。

そしたら、またすぐに
「そうだよな。こっちこそごめんな。」

「大丈夫だよ??…ねえ、あたしのこと好きなんですか??」
なんかちゃんと聞きたかった。

「そうだよ。好きだよ。」

「あたしも好きなんだけど…」

「うん、すごく嬉しいよっ」


だから…
「あたしたちって、彼氏彼女なの??」
< 9 / 35 >

この作品をシェア

pagetop