水彩世界の終極より*未完
修学旅行のしおりにキャンディはダメって書いてあったけど、ハイチュウってキャンディなの!?
「キャンディじゃないじゃんハイチュウ!」
と言うが、
「ハイチュウはダメ」
と言われてしまう始末。
スズミヤの所へ行って早速不満を漏らす。
「ねー!!ハイチュウとられた!ありえないよ!ハイチュウってキャンディなの?」
「えー、ハルカワ、没収されたの?あははは流石だね」
と言って爆笑。
「笑い事じゃあらへんわぁ」
と緩くチョップをしようとするが俊敏な動きでスズミヤはよける。
流石、10クラスもあって騒がしい。静かにしろという罵声があちこちで聞こえた。
もっとスズミヤや他のクラスの人達と喋っていたかったが、空気を読む。
そこら辺の木の棒を見つけて遊ぶ。スズミヤが聞いてくれるしいいや。別に。
私は、自分はしっかりしている方だと自負していた。
しっかりしていない子と仲が良いときは、私が代わりに聞いとかないとといつも気を張っていたものだった。
でも、スズミヤは真面目でしっかりしているからと、人任せになってしまいがちになってきているのを自分で自覚してきた。