水彩世界の終極より*未完
「ハルカワ!また同じクラスだよ!」
と笑う彼女に、私は彼女に抱き付く勢いでぴょんぴょんと跳ねて喜んだ。
「二組か…うち一回も後半クラスなったことないんだけど。せっかく10クラスもあるのに」
と文句を言う私に
「うちもないよ」
と言った。
「でもスズミヤと一緒で良かった」
そう言うと、
「うちも」
と言ってえくぼを作って笑った。
昇降口に混雑する人達を押しのけながら校舎へ入った。
二年の時の教室から、三年二組の教室へと机を運び出す。