水彩世界の終極より*未完

人一倍体力のない私は自分でも分かるぐらいフラフラと頼りなく机を運ぶ。


そんな私に

「ハルカワ大丈夫?」
なんて笑いながらスズミヤは声を掛ける。

「もうだめー!」
と言いながらも教室へと到達。


二組に入ると、窓の景色は大樹と通路。

「ええ、通路とか…もっといい景色が良かったー」
と不満を漏らす私に、

「二組はマシな方じゃない?」
と言う。

よし、他のクラスへ視察に行くか、と教室を出ようとすると、

「体育館にすぐ移動するから出席番号順に並んでくださーい」
と化粧の濃い先生が顔を覗かせて指示をした。狂気の画家のパレットのようだ。



「あの先生ってさ、化粧濃すぎない?」
と笑う私に

「ダメでしょそういうこと言っちゃ」
とスズミヤだって笑ってる。
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