水彩世界の終極より*未完

スズミヤは私がミノリにイジメられていたことは知らないので快くミノリと喋っていた。



もしかしたらスズミヤは私がバスケ部所属だったということも知らないかもしれない。



「今年アイツ担任で大丈夫かな」
ミノリは短いボブヘアーを邪魔そうに掻き揚げながら言った。

「担当体育だし。大丈夫じゃない?」
と私は過去のことなんて気にもとめないふうに言ってみせた。

実際私は、ミノリのことを引きずったりはしていなかった。ミノリにいじめられていたことも言いふらすつもりはさらさらない。



でも、イツメンになるかどうかはまた別の話だった。それだけは、嫌だと思った。


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