初恋を描くよ
春人とその女の人が仲よさそうに出てくるまで私はただぼーっとそこにいた


店からでてきた春人と私は目があった


「瑠璃子...」


春人が私の名前を小さな声でよんだ



私は一瞬で現実の世界に引き戻された


私は泣きたいのを我慢して走りだした



「瑠璃子!!!!」




背中の方から聞こえる声を私はひたすら無視しつづけた



だめだよ春人



もうサヨナラしたのに




名前なんて呼ばないで




瑠璃子なんて呼ばないで
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