初恋を描くよ
「ここ。」



そう言って夏美さんはある病室の前にとまった



『私やっぱり帰ります!!』



「いいからいいから♪」



夏美さんがドアをあけた


「こいつ弟。」



夏美さんに指をさされたその人は窓を向いていた顔をゆっくりこっちに向けた



私はその顔を見て息をのんだ



『春人...』
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