初恋を描くよ
お弁当を食べてから春人はすぐにまた絵を描き始めた


私はお弁当箱を片付けながら春人の横顔を見ていた


横顔を見るだけで愛しいって思いが体中に広がってなんだか恥ずかしがった


好きなの



好きなの




昨日気づいた想いなのに...もういっぱい



気づいたら口が動いてた


『春人は好きな人いないの??』


春人のペンが止まった


「ん??」


真っ直ぐに目があう


私はそんな目から目をそらすように話した


『だっ、だっていつも絵ばっか描いてるからさっ!!恋した事あんのかなあって』



「あのな〜俺だって恋くらいするから」


『あっ、そうなんだ...』



っておい!!私!!あきらかに残念そうな顔をするな!!


私は顔を横に振って表情を整えた


「まあ今はいないけどね」



あっ、そうなんだ。
思わず笑ってしまう////

「あっ、でも強いて言えば...」



『え...??』



あなたの心には誰か...いるの??
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