初恋を描くよ
私が何も言わずにヘラヘラ笑っていると夏美さんは私にさらにニヤニヤしながら言ってくる


「なんかあったのね〜〜〜!!」


子供っぽく笑って私の顔をつっつく



『えへへ...』



私がさらに笑っていたから



夏美さんは驚いた様に言った


「なに!?もしかして...付き合う事になったとか??」


『違いますよっ!!』


私が勢いよく首を横に振ったのを見て



夏美さんは残念そうに言う



「なんだあ〜!!付き合ったのかと思ったぁ。でも何かあったんでしょ??」


私がゆっくり頷くと夏美さんは嬉しそうに微笑んだ



私は昨日あったことを簡潔にはなした



『昨日バイトの後に彼に会って...そしたら...ぷりんくれたんです。私が疲れてるだろうって...思ってくれたみたいで』



私が恥ずかしそうに話すのを夏美さんは終始笑顔で聞いてくれた



話終えると夏美さんは私の肩をバシーッて叩いて言った



「すごいぢゃん!!槙下!!よかったね!!前進できてるぢゃん!!」


夏美さんがあまりに強くたたくから一瞬びっくりしたけど


私以上にはしゃいで喜んでくれたからすごく嬉しくて...



言ってよかったなって思えた。
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