※誘惑危険地帯※
キャンプ>>9
きっと宏貴くんは真剣だ。
でも私宏貴くん期待に答えることなんてできないよ。
「梨々香」
やめてよ。その声で呼ばないで・・・っ!
「もしお前が俺の彼女になればきっと傷つくことも少ないと思うし、お前高校に入ってからなんか変わったな」
変わった?
え、私そんなことないよ。
「で、でも」
「お前の悲しむ顔もうみたくないんだっ!」
「宏貴くん・・・」
この優しさが好きだった。
いいのかな。
宏貴くん迷惑じゃないかな?
私宏貴くんを縛って重い女にならないかな?
不安が積み重なる。
「梨々香駄目か?」
下から目線なのか上から目線なのかよく分かんないけど私、きめたよ・・・。
「こ、こんな私でよければお、お願いしますっ」
宏貴くん顔には笑顔が満ち溢れていた。
「ま、まぢで?!嬉しいー!!!!」
ガッツポーズまでしちゃって。
ぎゅっ。
強く抱きしめられた。
温かい。
宏貴くんの温もりだ。
ちょっと苦しかったけど私は嬉しかった。
「大好きだよ、梨々香」
照れくさい言葉だったけどそれが喜びに変わってゆく。
「私も好き」
照れくさそうにしたを向いて言う私を見た宏貴くんが
「あんま照れんなよ」
頭をぽぽんした。
その大きな手。
わたしの頭を包み込むようになでてくれる優しい宏貴くん。
ありがと
この言葉が胸いっぱいに溢れる。