※誘惑危険地帯※
「梨々香~。パンツ入れた?」
「入れたわよっ」
ん?
って…
「なんであんたがここにいるのよ?!」
「お前の部屋=俺の部屋だからな」
「なにそれ」
どんだけ常識知らずなのよ。
本当にありえない?!
「今すぐ出ていって!」
「は?なんで?」
なんか、怒ってるし…
「なんでじゃないしっ!」
「昨日俺に抱かれて泣いてたことみんなに…」
「あぁぁぁぁぁ!もうっ!抱かれてなんて嘘つかないでよ!本当に意味わかんない」
「何ムキになってんだよ。
なんなら、抱いてやろうか?」
悪ぶったようなその目。
斜めにつり上がったその唇。
ちょっと色落ちしてきた茶色の髪。
むかつく…
余裕がない私の前を余裕で走っていく。
「ばか…」
「は?なんか言った?」
「い、言ってないわよ!」