闇の中の月姫
『私に居場所なんて必要ないのよ。
感情も彼氏も友達も皆、要らないし、作らない
私が幸せになってはいけないから』
私のせいで美紀姉は死んだのよ。
私だけ幸せになるなんて、一生いけないの。
流「本当は……友達も欲しいんだろ?
感情なんて捨ててないだろ?
悲しい顔をしたのがその証拠だ。
宝龍がお前の居場所になってやる。
俺等の仲間になれ」
一樹「宝龍は皆いい人ですよ」
来「裏切ったりしないしな」
蜜「そうだよ♪僕も仲間になってほしいな」
彰「………コクッ」
……どうして彼等はこんなにも暖かいの?
私なんかを闇から助けてくれようとしている。
ねぇ、美紀姉……そんな彼等を信じてみでもいいの?
私は胸元にあるペンダントをぎゅっと握りしめた。