闇の中の月姫
『だから…空手とか柔道とか習ってただけだって』
彰「…それだけなら、あんな殺気なんてだせないはず」
…久しぶりにしゃべりましたね、彰さん。
女嫌いの彰まで、私の正体明かしに参戦してくるなんて………。
これは、ばれないために逃げるしかないね!
『私は普通の女子高生なので!
じゃあ、帰るね。バイバイ』
そう早口でいいながら、階段へ向かった。
エレベーターじゃ、絶対に追い付かれるしね。
ダダダダダダダ
猛スピードで階段を降りていく。
ふふっ、気持ちいいな。
そんな事を思いながら、後ろを振り返ると誰もいなかった。
よし、宝龍の彼等から逃げれた。
私はガッツポーズをしながら、そのまま階段を降りていった。