闇の中の月姫

『由莉はよく彼処にいくんだ。



じゃあ、由莉にだけは教えようかな。



来週、宝龍の倉庫に黒紅と石田組が、責めてくるの。



だから、倉庫には危ないからこないで？」







由莉がいたら、位致されるかもしれないし。






由莉「そうなんですか？わかりました。




でも、一樹達は知ってるんですか？」








あ、知らないかも。








『私、乗り込むから大丈夫だよ。



怪我とか、させないから」







不安そうな顔をしてる由莉に笑ってみせる。






…‥ちゃんと笑えてるだろうか。







作り笑いしか、した事がないから、


上手く笑えてないかもしれない。






由莉「月姫さんも、喧嘩をするんですか？」







不安そうな瞳を向けた。







『そうだよ』







由莉「私、とめても無駄だと思うので、とめません。




でも…月姫さんだって、一人の女の子だから、



自分を大切にしてくださいね」









きっと、彼女は分かっているんだ。








私が、喧嘩をするのには理由があることを。







…だけど、自分を大切になんか、できないよ。






私は自分を捨ててでも他人を守るって決めてるから。