闇の中の月姫
シャーーー
水蒸気でくもっている鏡にシャワーをあてる。
「うわ……カラコンつけたままだった」
なんか目がゴロゴロしてると思ってたけど、そーゆう事か。
カラコンをとると露になる青い瞳。
……鏡に写る、私の本当の姿。
青い瞳に金色の髪だなんて。
私は憎くてたまらない。
いつも、この容姿で苦しめられたのだから。
友達なんて、できた事がない。
……ううん、正確にはある。
―――だけど、裏切られたんだ。