闇の中の月姫
……そろそろ、いったほうがいいか。
『ねぇ?武器使うなんて卑怯だって思わないの?』
そう話しかけると一斉にこっちに視線が向いた。
?「あ”?てか、てめー誰だよ」
『んー?誰でしょう?当ててみて』
?「ふざけてんのか、てめー!」
ウオー、と雄叫びをあげて殴りかかってくる黒紅組の中でも偉そうなやつ。
クスッと笑い、私は避ける。
『じゃあ、これみてわかんない?』
パサッとフードをとり、露にした顔と首にあるペンダントを見せる。
?「なっ……。月姫!?」
?「どうしてここにっ」
焦った顔に驚く顔。
ふふ、いい反応ね。