トルクラトルクラ・ルンタッタ
「ぼく、しあわせがなにか、ずっと考えていたんだ」




まっすぐに前をむく兄のよこがおを、クレアは見つめます。




「やっと、わかったような気がするんだ」




月のあかりでほんのりてらされたトムのひょうじょうは、とてもおだやかで、あたたかです。




クレアも、顔をほころばせました。




ゆっくりと、思い出にひたるように、語りだしました。




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