トルクラトルクラ・ルンタッタ
「わたしね、小さいころは、だれかからなにかしてもらえることが、しあわせだと思っていたの」




こんどはトムが、クレアのまっすぐに前をむかれたよこがおを見つめました。




「だけどそれって、ちょっとちがったんだよね…」




しみじみと言うクレア。



トムは顔を前にもどしました。




そしてなっとくします。



だからクレアは、小人のうわさを作った人になったんだ




と。



< 87 / 96 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop