ホールズ
六道輪廻1
「部長。飴なめますか?」
ああ、確かに気分を変えたいときには
いいかもしれないがそんな気分ではない。
ハイチュウに比べれば幾らかはスッキリ爽快だが今、
この状況下ではホールズには手は出せやしない。
「ありがとう。今はそんな気分じゃないんだ」
「じゃあ、私舐めちゃいますね」
あっさりと言ってのけ事務の神田は
手に持ったホールズの封を開け
ヒョイバクッと口の中へと滑らした。
「どうかしたのですか?」
など、気の利いた質問でもしてくると
思っていたが面食らってしまった。
ホールズもらえば良かった。
とは思わない。
神田は入社5ヶ月の女性社員だ。
しかも私とは20才近く離れている。
以前から気の利かない社員だと
思っていたが、今日は何かしら
一言ほしかった。
ああ、確かに気分を変えたいときには
いいかもしれないがそんな気分ではない。
ハイチュウに比べれば幾らかはスッキリ爽快だが今、
この状況下ではホールズには手は出せやしない。
「ありがとう。今はそんな気分じゃないんだ」
「じゃあ、私舐めちゃいますね」
あっさりと言ってのけ事務の神田は
手に持ったホールズの封を開け
ヒョイバクッと口の中へと滑らした。
「どうかしたのですか?」
など、気の利いた質問でもしてくると
思っていたが面食らってしまった。
ホールズもらえば良かった。
とは思わない。
神田は入社5ヶ月の女性社員だ。
しかも私とは20才近く離れている。
以前から気の利かない社員だと
思っていたが、今日は何かしら
一言ほしかった。