ホールズ
正直驚いた。
まさか神田がこんなことを言うなんて。
どうしたものか。
妻の失踪のことを相談してみようか。
いや、話したところでしょうがない。
たった一日妻がいなくなっただけだし
心配する必要ないと言われるだろう。
とりあえず、神田の手のひらホールズを
手に取り封をあけ口の中へ入れた。

「ホールズ好きの部長が目の前にある
ホールズを手に取るのに20秒もかかる
なんて余程の事があったんじゃないですか?」

ギクリとした。

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