End day【短編】







────ふと隣を見ると
愛しい彼が寝息を立てている。





こんなに穏やかな日々が訪れるとは
思ってもみなかった。









誠也の結婚式には
行けなかった。


そこまでわたしも
大人にはなりきれない。






来週、わたしも花嫁になる。

招待状は
送っておいた。



わたしの花嫁姿を誠也に
見てもらいたかった。




それで全て、
報われるような気がする。
< 9 / 10 >

この作品をシェア

pagetop