人形の妹と王子の兄

可憐をカメラマンで

囲まれているこの場、

兄として…

いや男の荒木がしたように

俺は女を守らなくちゃいけねえ。


「そうだ、可憐ちゃん。

モデルでもやりなよ、

事務所の人が担当してる雑誌の女の子

探してたから」

「おい、勝手に話進めるな。

俺の妹なんだぞ」


「…荒木くん…ごめんなさい

…ごめんなさい!!」


あまりに大声で

謝罪をしてる可憐は

俺から荒木の元に行って涙ぐんだ。


「謝罪のつもりなら…

俺のところで働かない?」

「え…」
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