人形の妹と王子の兄
「そ、そんなこと、ないよ

…多分」


これは兄で言うが、

「いいから貸せって」

妹の悲しそうな顔を放っては置けねえの。

文化祭の出し物の仕事を

一人で任されてる可憐は

文句を言わなかった。


「…隼人くん…ありがとう…」


「気にすんな」
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