人形の妹と王子の兄
Episode.9 決断と嘘
―――
校門の前に
ワゴンカーが止まっていて
可憐が足を止めた。
「…隼人くん…、いいの?」
「一発殴ってこなきゃ気が済まねえの」
男のスーツ着た
おそらくマネージャーだろう奴が降りてきて、
「カレンちゃんとお兄さんだよね」
堂々と学校の前で
俺のことを兄って言いやがって、
聞かれたらと思って正直やばいと思った。