人形の妹と王子の兄
―――
「隼人くんっていうのか。
モデル経験はないんだよね?
そうは見えなかった」
「はぁ…」
「うちのメインになってくれる?
おそらくカレンちゃんとのスナップに
一番合うと思うんだよね、
そこに並んでみてよ」
ホテルっつったから、
堅苦しい中の食事会か
何かだと思ってはいたけど
少し違っていたらしい。
可憐は呼ばれて俺と目を合わせたら、
ほんのり赤くなって…は?え…?
「…バカレン…
俺に期待させるつもりか」