人形の妹と王子の兄

甘えちゃいけない年頃だけれど、

ぎゅっと抱きついて…、


「…付き合っちゃおうか」


告白の続きで

初恋の圭くんに唇をとられて、

大好きなのに、

本当に好きなのに


隼人くんの顔ばかりが浮かんで、


浮かぶから、だからこそ、


「嬉しいの…、

圭くんにそんなこと言ってもらえるなんて

とっても嬉しいの…」



「…うん」


優しい彼の手が

私の腰に回って耳元にささやいてくれる。
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