人形の妹と王子の兄

―――


いつも通りに日が昇って

可憐を置いて学校に行くついで、

隣の女がこういった。

「隼人、もうすぐ文化祭じゃん」

「そうだな」

「今年も王子一位とるんでしょ?」

「とるつもりはねえけど」

「でも、隼人かっこいいもん、

女子のほとんどが票入れる」

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