人形の妹と王子の兄
「無理するなっつったろ」
「…ごめんなさい…お兄さん…」
「わかったから、黙ってろ…」
静けさのある閑散とした細道を
邪魔するような声が聞こえた。
「よう隼人!」
歌の練習をしていた男の子たちと
鉢合わせをしてしまった。
お兄さんが、
平然とした顔をしたままだったことに
とっても驚いたの。
「隼人ー、何でブス原といんの?
おんぶなんてしてー?」
「もしかして隼人はブス専?」
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