人形の妹と王子の兄

「図書館に行くつもりだったの。

隼人お兄さんは頭がいいけれど、

後ろから数えたほうが早い私の成績だから…」


「…そっか」


少し怖かった声から優しい声に変ったの。


「気をつけろよ、夕方ごろなら迎えにいくぜ」


「い、いいよ…じゃ、行ってくるね!」
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