人形の妹と王子の兄

圭の父母が東京の奴らにお土産でも

買ってやるのか店に入って行って

俺は一人の彼に餞別を渡す。


「新幹線の中は暇だろ」

「ありがとう、隼人!」


昨日のコンビニの袋の中に、

「って…なんだこれ」

「妹もののエロいやつ。

新しいの買ったしあげる」

「可憐が見たら、泣かないか?

それか、勘違いして

お前を悦ばせようとするだろ」


「安心しろ見つかってねえから」
< 58 / 149 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop