人形の妹と王子の兄

「…可憐…」


可憐の着ていた服を着た女が

金髪のウィッグをつけて

歳の離れた男に腰を抱かれてる。

沸々と怒りがこみ上げ、


「おい可憐!!」

「何だい、お前は!」

「だ、誰この人…

すごくかっこいいんだけど…」


「…すみません、人違いでした」


弁解をして、

お腹もすいてきてファーストフードの店に入る。

携帯にかけても出る気はねえらしく、

もう遅いのかもしれねえし、

マナーモードにして気付いてないだけか、

それとも、

俺に悪い

と思って出ねえのかもしれない。
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