人形の妹と王子の兄
俺の両親が会話して楽しんでる間、
焦ってた。
二人も可愛がっていた可憐を
傷つけてしまったことを知られたら、
絶対怒られるし大人の付き合いをするときに、
踏み入る事さえ許してもらえなくて、
気づいたら、
俺はすっごく泣いてた。
『…そっちでも…頑張ってね…。
いっぱい手紙書くから…』
「…うん。手紙か…
メールでいいじゃないか」
手紙でなんて、
君からの返事が遅すぎてしまう。
俺は、手紙なんかよりも
今みたく電話で君の声が恋しいんだ。
『そ、そっか!』